金銭恐怖症・買い物恐怖症・お金恐怖症とは?
貧困妄想や買い物依存症との関連は?
そんなあなたの疑問にお答えします。
金銭恐怖症は、お金があるにも関わらずお金がなくなることに恐怖する症状です。
お金は日常生活において切っては切れないものなので、お金自体がストレスになる金銭恐怖症は、生活密着度が高く非常に厄介な恐怖症であるといえます。
本記事では金銭恐怖症・買い物恐怖症・お金恐怖症についての解説の他、関連する貧困妄想や買い物依存症についても解説します。
それでは始めます。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【金銭恐怖症】買い物恐怖症・お金恐怖症と貧困妄想・買い物依存症との関連は?
✓本記事でわかること
金銭恐怖症・買い物恐怖症・お金恐怖症とは/貧困妄想とは/買い物依存症との関連
金銭恐怖症・買い物恐怖症・お金恐怖症と貧困妄想・買い物依存症
1.金銭恐怖症・買い物恐怖症・お金恐怖症とは?
金銭恐怖症(Chrometophobia)とは、お金が減ることに対して極度の恐怖を覚える症状です。
買い物恐怖症、お金恐怖症という言葉もありますが、「Chrometophobia」に三つの訳が存在しているだけなので、金銭恐怖症とほぼ同義であると考えてください。
2.貧困妄想とは?
金銭恐怖症の人は、お金が十分にあるにも関わらず、お金がなくなってしまうと考えてしまうことがあります。
このような考え方を貧困妄想といい、鬱病の典型的な症状の一つとされています。
貧困妄想の人は次のような状況に陥りがちです。
- 収入が十分あるにも関わらず、常に財政的な危機感を抱いている場合がある。例えば、毎月の貯金額が多いにも関わらず、将来的に貧困に陥ることを恐れ、支出を抑えることに固執することがある。
- 借金がないにも関わらず、借金を抱えていると感じ、ありもしない借金の返済について不安を抱くことがある。実際の債務がないのに、借金の重荷を背負っていると感じてしまう。
- 十分な生活費を稼いでいるにも関わらず、常に貧困に陥ることを恐れ、無駄な支出を避けたり、過剰な我慢をしたりすることがある。
- 節約しすぎて社会的なイベントや交流を避け、社会的孤立を招くことがある。経済的な危機感から、友人や家族との交流を制限することがあるためである。
具体的には次のように考えてしまいます。
- お金がなくなる、どうしよう
- このままでは生活が破綻する
- 収入がなくなったらどうしよう
- 貯金が底をついたらどうしよう
- 破産したらどうしよう
- 贅沢を控えなきゃ
- 出かけるのはお金がもったいない
- できるだけ安い物を買おう
- 住んでいる家を売却したほうが良いのでは
- 子供の習い事をやめさせなくては
ある意味お金が貯まりやすい体質なのかもしれませんが、周囲との軋轢が生じやすくなりがちです。
また、常にお金のことを考えてしまう傾向にあり、そのため常にストレスにさらされている状態であるといえます。
3.買い物依存症との違いは?
買い物依存症とは、個人が過度に買い物をし、それが日常生活や財政に悪影響を及ぼす反復性行動のことです。
キャロリン・ウェッソン著『買い物しすぎる女たち』の登場により、1992年頃より日本で拡散され始めた言葉です。
買い物依存症の人は、すでに所持している商品を多数購入してしまったり、ショッピングサイトを何度も巡回してしまったりします。
ストレスの逃避行動として買い物を選択するため、経済的な問題が生じる場合もあります。
金銭恐怖症は「お金があるにも関わらずお金が減ることを恐れる」一方で、買い物依存症の人は「お金がないにも関わらずお金を浪費してしまう」ということがあります。
この点、金銭恐怖症と買い物依存症はまったく異なる症状であるといえます。
一方、買い物依存症の人は買い物を通じて一時的な快楽を感じますが、その後、罪悪感を抱くことがあります。
金銭恐怖症の人は買い物自体を罪深いものととらえる傾向にあるので、一部、心理的に共通している部分があるといえます。
さて、今回は金銭恐怖症についてでした。
金銭恐怖症の対策については、その他の恐怖症と同様、認知行動療法などの心理的アプローチが有効であると考えられますが、同時にマネーリテラシーを高めていくことが重要です。
マネーリテラシーに関する本は多数出版されていますので、まずは読みやすい本から読んでみてお金に関する正しい知識を身に付けていくことが大切です。
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今回はここまでです。
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