日光恐怖症とは?
紫外線恐怖症との違いは?
原因や対処法を知りたい!
そんなあなたに向けた記事です。
日光恐怖症とは、文字通り日光に対して恐怖を抱く症状ですが、似たような恐怖症に、紫外線恐怖症や太陽恐怖症などがあります。
これらの恐怖症との類似点や相違点の解説とともに、日光恐怖症の原因や対処法について探求していきます。
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日光恐怖症とは?紫外線恐怖症との違いと日光恐怖症診断
✓本記事でわかること
日光恐怖症と紫外線恐怖症の違い/日光恐怖症の簡単な診断/日光恐怖症の原因と対処法など
日光恐怖症について:紫外線恐怖症との違いや診断、原因、対処法
1.日光恐怖症と紫外線恐怖症
日光恐怖症(heliophobia)とは、日光に対して過度の恐怖を覚える症状です。
日光恐怖症の人は、日焼けや皮膚のシミ、皮膚癌を極端に恐れ、日光を避ける傾向にあります。
この症状は、紫外線恐怖症の人と共通します。
日光恐怖症や紫外線恐怖症の人の中には、日光に当たることを極端に恐れ、一切外出できなくなる人がいます。
カーテンを締め切り、少しでも光が差し込むことを嫌悪します。
外出をしたとしても日傘は必須、深めの帽子をかぶり、サングラスやマスクを装着して完全防備をしようとします。
周囲から風貌を不審がられることも多く、そのことも悩みの種となってしまいます。
一方、紫外線恐怖症と異なる部分もあります。
次の写真を見てください。
この写真を見て恐怖するのが日光恐怖症で、恐怖しないことが多いのが紫外線恐怖症です。
どういうことかと言うと、日光は目に見えますが、紫外線は目に見えません。
上の写真に恐怖したということは、目に見える日光に恐怖したといえます。
この写真で恐怖を覚えたかどうかが、日光恐怖症診断の簡単なものといえます。
ただし、これは目安に過ぎません。
紫外線恐怖症が重度の場合は、日光の写真を見るだけで紫外線を連想し、恐怖する可能性があるからです。
日光の写真を見ただけでは紫外線に当たるリスクはないのですが、想像するだけで恐怖するというのは恐怖症の典型症状です。
例えば暗所恐怖症の人は、暗闇にお化けがいるなどと想像して恐怖することがあります。
2.日光恐怖症の原因
日光恐怖症の原因は、大きく5つあると考えられます。
①病的な理由
日光過敏症(紫外線アレルギー)の人は日光に当たることで肌に蕁麻疹や火傷などの症状が出るため、日光が当たる恐れのある環境自体に恐怖する場合があります。
その他、光によっててんかんが生じる光過敏性発作を持つ人も、日光に恐怖する場合があります。
②醜形恐怖症
醜形恐怖症とは、自分の容姿の美醜に極度にこだわり、自分の理想と比べて劣っていないか恐怖する症状です。
この症状を罹患する人の中で、肌の美醜に過敏であるケースがあります。
日光恐怖症や紫外線恐怖症の人に共通する原因として、前述の通り、日焼けなど肌への刺激を嫌悪するというものがあります。
この場合、醜形恐怖症を同時に発症している可能性があります。
③太陽恐怖症
太陽恐怖症とは、太陽に恐怖する症状です。
大きな球体が存在していることが怖い、赤や黄色が怖いなど、恐怖の心理は様々ですが、日光に恐怖する場合があります。
太陽と日光はセットのようなものですから、日光恐怖症の人は太陽恐怖症といえるのかもしれません。
④トラウマ
強い光と何らかの恐怖体験が結びついてしまったケースです。
例えば、強い光が降り注ぐ環境下で大きな事故に巻き込まれた場合、日光が恐怖体験を呼び起こすトリガーとなってしまうかもしれません。
⑤光への誤解
日光恐怖症の人で、光を毒であると考える人がいるようです。
放射線と同じように、日光を人体に有害なものであると捉えているケースです。
3.日光恐怖症への対処法
病的な理由である場合以外は、カウンセリングや認知行動療法を通じて症状が改善する場合があります。
恐怖症の治療には暴露療法が用いられることが多いです。暴露療法は、恐怖の対象物にあえて直面させるという方法です。
いきなり日光に触れるのは難しいので、まずは写真に慣れるなどしていきます。
この場合も、小さい写真から大きい写真へ、ぼんやりとした光からはっきりとした光へと、段階を踏んで対象物の存在を大きくしていきます。
写真に慣れたら映像、映像に慣れたら直接的な日光に触れるなど、さらに日光に対する耐性をつけていくと良いでしょう。
今回はここまでです。
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