ダブルバインドを恋愛に取り入れた手口を知りたい。
そんなあなたに向けた、「ダブルバインド」と「恋愛」に特化した自己防衛目的の記事です。
結論、以下のような誘い方をしろというのがダブルバインドを恋愛に取り入れるための手口です。
「明日のデート、遊園地にする?映画館にする?」
デートに行く前提であるため、どちらが選ばれてもデートはできるということかしら?
まったく浅知恵ね。
恋愛心理学という胡散臭さ全開の心理学っぽいものがあります。
恋愛心理学系ブログの目的は、安っぽい恋愛マニュアルの売りつけか出会い系サイトの紹介によるアフィリエイト報酬目的がほとんどなので、あの手この手を使って心理学用語と恋愛をこじつけてきます。
今回はその代表格、ダブルバインドに関してです。恋愛マニュアルで語られるダブルバインドの手口を晒していきます。
ダブルバインドのテクニックを恋愛に応用するのは本当にやめた方がよいです。ダブルバインドは相手にストレスを与える手法であること以上に、使っている姿が滑稽だからです。
恋愛心理学のダブルバインドは「二択の質問による誘導」がほぼすべてです。あれやこれや解釈を加えてもっともらしく説明しても、結局「どっち?」の連続です。
1~2回は通用するかもしれませんが、そのうち「いつも質問してくる鬱陶しいやつ」と思われるだけです。
それでは、ダブルバインドを恋愛に取り入れるという手口をそれっぽい心理学的解釈とともに解説していきます。
✔本記事のテーマ
【ダブルバインド×恋愛】望んだ答えを引き出すインチキ心理学【手口を公開します】
✔本記事でわかること
【ダブルバインドと恋愛】ダブルバインドとは/真実はこれだけ/取り入れ方の解説/注意点/良い取り入れ方など
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ダブルバインドを恋愛に取り入れるインチキ心理学
1.ダブルバインドとは?
ダブルバインドとは、矛盾する2つのメッセージを与えられることで強いストレスが引き起こされるというものです。
例えば「何でも質問してね」と生徒に言っておきながら、いざ質問されると「ちょっとは自分で考えなさい!」といってしまう教師などが典型です。
また、以下のようなケースをダブルバインドであるとする場合もあります。本来のダブルバインドとはちょっと異なります。
「算数にする?国語にする?」
子育てで良くママさんが言いそうなセリフです。子供が勉強をしたくない場合、どちらも最悪な選択肢です。ある意味、二重に拘束されているわけです。
このような否定的ダブルバインド以外にも、肯定的ダブルバインドもあります。
「こちらにきてお話を聞かせてください。嫌ならそこに立ったままで大丈夫ですよ。」
カウンセラーが使うような語り口です。
2.恋愛に取り入れるダブルバインドはこれがすべてです
さて、ダブルバインドを恋愛に取り入れる手口はどのようなものでしょうか。
それは、本来の意味合いでは無い方のダブルバインド「二択の質問」を使ってうまいこと望んだ回答を引き出しましょう。
その際、できるだけ肯定的ダブルバインドになるように注意しましょう。
ということです。
そこに潜在意識への植え付けやその他の心理学用語を組み合わせてそれっぽく見せているだけです。
なぜそれっぽく見せるかというと、真実はただの「二択の質問」だからです。何か情報を無理矢理追加しないと解説が100字ぐらいで終わってしまうからです。
さて、それでは浅すぎるテクニックを無理矢理掘り下げていきましょう。
3.ダブルバインドの恋愛への取り入れ方
①Yes,Noの二択にしない
「明日デート行く?」と聞くと、「行く」か「行かない」の二択になってしまいます。
「明日のデート、遊園地と映画館のどっちにする?」と聞くと、どっちを選んでもデートに行けるらしいです。
私ならば「あ、ダブルバインドですね。どっちも行きません」と答えますね。もちろん関係性が良い相手ならそんな回答はしませんが。
後述しますが、結局関係性がすべてです。関係性が悪ければ、「ノー」でおしまいです。
②刷り込みが重要
ダブルバインドにおいて重要な点は、二択の質問ではありません。
「明日のデート」で相手に楽しいイメージを植え付けることで、その後の二択の質問で「イエス」を引き出しやすくなります。
やれやれという感じですね。だいたい二択の方に焦点が当てられがちなので、その方法と差別化するために無理矢理「刷り込み」「植え付け」「潜在意識」という用語を使って説明しているだけです。
なお、正しく刷り込みが行われた状態では望んだ回答が引き出しやすいというのは様々な実験が示していることです。
ただ、事実と断定して良いかというとそんなことはなく、心理学系の実験の多くは再現性が確認されていません。
アメリカの科学誌『サイエンス』が心理学及び社会科学の100近くの実験を再現したところ、同様の結果が得られたのは4割にも満たなかったとのことです。
③他の心理学と組み合わせる。
だいたい「イエスセット」「フットインザドア」「ドアインザフェイス」などのテクニックとの組み合わせです。
- 男子:「今日は良い天気だね。」
- 女子:「うん」
- 男子:「明日休み?」
- 女子:「うん」
- 男子:「明日デートしない?遊園地か水族館のどちらか行かない?」
直前にイエスを積み重ねることで、イエスを言いやすくさせるという手法です。
- 男子:「今、少しだけ会話して良い?」
- 女子:「いいよ」
- 男子:「明日、遊園地か水族館行かない?」
一度承諾すると断りにくくなる心理を利用したものです。
- 男子:「明日、遊びに行かない?」
- 女子:「ちょっと予定があって…」
- 男子:「それじゃあ来週のどこかで遊園地か水族館に行かない?」
一度断った相手の罪悪感を利用したものです。最初に大きな要求をしてわざと断らせて罪悪感を抱かせる手法です。
4.ダブルバインドを恋愛に取り入れる際の注意点
①使い過ぎない
使い過ぎると相手が「またか…」と思ってしまいます。
②知っている人に使わない
ダブルバインドを知っている人には逆効果というものです。
知っているかどうか、どうやって調べるのでしょうか。
③ネガティブな選択肢を使わない
できるだけポジティブな選択肢を用意するようにします。それはその通りです。
しかし、わざわざポジティブな選択肢を用意することを意識しているということは、否定的ダブルバインドになりかねないリスクを自覚しているということですね。
結局、相手をコントロールする意思が見え隠れしています。
④相手にストレスを与えない
ダブルバインドは本来、相手にストレスを与えるものです。
統合失調症の研究の過程で生み出された概念であるのが、本来のダブルバインドです。
ダブルバインドを人間関係に取り入れるのは自由ですが、相手にストレスを与えるリスクがあることを忘れないようにしましょう。
⑤良好な関係性を築きましょう
ザイオンス効果というものがあります。単純接触効果ともいい、接触回数が多ければ相手の好感を得られるというものです。
これを恋愛に取り入れる方法は、とにかく偶然を装って会いまくれ!というものです。
この方法、相手に興味がない場合はただのストーカーですよね。
このように、関係性ができあがっていない状態で心理学のテクニックを恋愛に取り入れると、悲惨な結果になります。
5.ダブルバインドにも良い点はある?
相手が優柔不断な場合、選択肢を限定されることで判断に迷わなくなるという利点があります。
- 男子:「明日の予定、どうする?」
- 女子:「う~ん、どうしよっか…」
- 男子:「遊園地か水族館とかどう?」
このように、相手の反応に応じてダブルバインドを取り入れるならば悪くないかもしれません。
意識して「ダブルバインドを使おう、ダブルバインドを使おう」と思わないことです。
自然な流れでたまたま取り入れられそうな心理学テクニックがあれば使ってみる。
これぐらいの発想がちょうどよいと思います。
今回はここまでです。
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